胡椒はもともと超高級品?!【中世ヨーロッパの頃の胡椒】
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今の世界ではあっったりまえのように、ラーメン屋のテーブルのわき。スーパー青いパッケージの香辛料系の売り場に。みんなの家の調味料ケースに。
胡椒があるとおもいます
くしゃみがこんなふうに出る説で有名な胡椒。本記事では「胡椒」の歴史について書いていきます
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胡椒は超高級だった?!
そんな胡椒は超超超高級品ってこと知ってましたか!?
時代は今から600年以上も前
⬆︎こんな使い方しちゃえば、成金の遊びやんけと当時では炎上でしょう
その頃のヨーロッパは暗黒時代 と呼ばれ、栄華誇るローマ帝国の分裂から、イタリアルネサンスの芽生えの間の時期とされます
技術の発展もなければ、思想の進化もない
領主同士の小競り合いが絶え間ない暗い暗い森の世界の時代でした
食べ物といえば、冬の厳しいところでも育つライ麦のパンや、家畜の豚などです
封建制度の中に生きる人は、この食べ物を作って食べて生きることが人生だったのです・・
冷蔵庫もなければ、冷凍庫もない。
この肉が・・・・その後どうなるか?!
切ったと思った生の豚肉は、プンプン悪臭を放ってしまうんです。これがまたすぐに
ドイツ、チェコなどの国で、ソーセージやベーコンが美味しい!!!と言われるのは、この保存の知恵のたまものなのです
当時の多くは、塩漬けにして放置が基本の保存方法でした
ある時、十字軍というキリスト教とイスラームの交流というか戦争をきっかけに、東方(イスラーム地域)から魔法の粉が到着しました
どん
「おいおいおいおい、肉にふりかけてみろお前!!」
「オォォォまじかまじか!!臭い消えたぞ・・・!」
「ま・ま・まままま・魔法のこなぁぁ・!?!?」
そうなんです。腐りかけの肉に振りかけると臭いを消す粉、胡椒の到着!
当時の中世ヨーロッパの農民の人口はめちゃめちゃ多く、そのめちゃめちゃ多かった人口がこぞって「胡椒ホシィィィ!!」ってなりました
大航海時代へ突入
ものの値段は、需要(ホシィィィ)と供給(あげるよぉぉ)のバランスで決まります
圧倒的に・・・これがまた圧倒的に、ホシィィィに偏ってしまいました
少ない胡椒に大量の人が押し寄せ、とうとう金と同じ値段になってしまったという
でも・・・・
超革命的。捨てる肉の量も減るし、相対的に食べ物の量が増えたんです
食べ物が増えれば、人を支えられます。人が支えられれば、ヨーロッパ全体が発展に向かっていきます
でも・・・胡椒の量は増えない・・・・・
ましてや、東南アジア原産の胡椒は、ヨーロッパでは末端価格でした
アラブ商人、ヴェネチア商人の中継を経て到着するため、さらに値段は跳ね上がります
ヨーロッパ「うぅ。。胡椒・・・胡椒を取りに行かねば・・・・!」「けれど・・ヴェネチア商人がたまってる東は避けねばならぬ・・・・」
「地球は丸い」説も言われた当時は、西側のルートで魔法の粉を求める旅に
そう。大航海時代の到来
肉保存の粉を求めて、人々は海に繰り出しました
なんせ魔法の粉を箱いっぱいに積んでくれば、『億り人』同然だもの。
「胡椒を探し出せ」
そんなクエストの最中、多くの人が、海で遭難、沈没、事故などで犠牲になりました
ほんの一握り中の一握りが、コロンブスやマゼランなどの歴史キャラクターとなれたのです
ほんのひと粒の黒い実、胡椒によって人々は魅了され、動かされ、世界を形作ってきました
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「あたりまえ」は移ろう
今あたりまえのものが、あたり前じゃない頃もあったのだということですね
逆に、いまあたりまえなものが、あたりまえじゃなくなる時代もくるかもということです
話は魔法の粉じゃあないですが・・・・・⬇︎
けれど、魔法のお店に近いですよね。なんせ、店員さん0だもの
これまでのあたりまえの店員さんも消えてしまうかも!?!?
そんな未来を予想するのは誰でもたやすいでしょう
こんな感じで時代の変化に伴ってあたりまえの価値観は変わっていきます
魔法の粉の胡椒が叫び続けていること
あれだけ昔は、ちやほやされてた黒光りの胡椒の実
あれだけ昔はぴかぴか金と同じステータスな胡椒の実だったのに
それが今ではどうでしょうか・・・・!
どん
食べ物を粗末にするのは絶対にやめましょうwwww
おしまい